自己紹介
公認会計士の中村岳広です。いきなりですが、簿記の基礎である複式簿記の借方と貸方の概念でも書いてみたいと思います
左側を借方、右側を貸方といいます。由来は諸説あるようですけど、ノートの左側に貸したお金の記録、ノートの右側に借りたお金の記録を書いていたのが由来だそうです。え?逆ですか?
お金を貸したということは借りている人の名前を書くから借方
お金を借りたということは貸している人の名前を書くから貸方
ね?あってるんです。
しかし、現代の複式簿記ではそういう使い方はしませんので、このくだりを覚えてもあんまり意味はありません。しかしまあ話のネタにはなります。
借方と貸方の機能は以下の2つです
- プラスとマイナスを左右で表す機能
- 貸借一致の自己検証機能
1.プラスとマイナスを左右で表す機能
例えば、100万円で社用車を購入した場合は以下のような仕訳になります。(借方)車両 100万円 (貸方)現金 100万円
上記の場合、借方はプラス、貸方はマイナスです。
つまり、車両が100万円増加し、現金が100万円減少したことが端的に表現できているんです。
2.貸借一致の自己検証機能
簿記の仕訳は必ず貸借をセットで記帳します。紙に裏と表があるように、経済取引には必ずプラス面とマイナス面がある。それも同額であると考えるんです。正しく記帳できていれば、借方の金額の合計と貸方の金額の合計は一致します。これが、貸借一致の自己検証機能です。
なかなか、こういう概念を平易な言葉で表現するのって難しいですね。たまにこういうトレーニングをしておこうと思います。